02 チワワの食事について

チワワの食事についてご紹介します。

一日の給餌回数、一回の量、エサをあげる時に注意する事、間食について、チワワが食事を食べない時にどうするのか、チワワが食べると危険な食材をそれぞれご紹介します。

餌(えさ)やり・食事

餌(えさ)やり・食事

<食事の与え方>
まずは、引き取る前に元々食べていたエサを、

・できるだけ同じ場所で
・できるだけ同じ時間に
・できるだけ同じ食器で

与えます。

量は、引き取りもとに確認の上で、まずはメーカーが指定する量を与えます。

<様子をみながら調整していく事が大事>
同じチワワと言っても大きさは様々。
小さい子と大きい子では倍以上も体重が違ってきます。

そうなると、メーカー指定の量では多すぎる、少なすぎるといった弊害が出てきます。
また、一日の運動量、性格によっての過ごし方でも必要な量が変わってきます。
脂肪のつき方(体重の増減)を見て調整していきましょう。

肩甲骨の上辺りをつまんでみて脂肪の量を確認します。
脂肪の量の確認方法は、かかりつけの獣医師に一度実際にやって見せてもらいましょう。

<間食について>
間食は、しつけ以外で与えることはやめましょう。
太ってしまう事もその理由ですが、しつけ時のご褒美としての価値が下がってしまいます。
がんばった等の理由なくおいしいものがもらえる環境では、飼い主の気まぐれで間食がもらえないことがストレスになるようになりますし、しつけしづらい子に育ってしまいます。

<チワワも食事に飽きる?>
チワワをはじめ犬は同じフードも飽きる事なくずっと食べますし、むしろ変化を嫌います。
特別な事情がない限り同じフードを与えてあげてください。

<フード変更時のポイント>
年をとってシニア用のフードに変える、間接強化フードに変える、元のフードが生産中止になった等、なんらかの事情でフードを変える際には、新しいフードを元々のフードに混ぜて与えます。
最初は新しいフードを3割ほどからはじめ、元々のフードの割合を少しずつ減らし、食いつきの様子を見ながら徐々に変えていきます。

餌を食べない時

かわいい我が子が急に餌を食べなくなると本当に心配ですよね…。
チワワが餌を食べない時のよくある理由としては以下の通りです。

(1)人間用のおいしいものを食べた経験から味気の薄いペットフードは食べたくないとの意思表示
(2)いつでも食器に餌があるため、いつ食べても良いやとなっている
(3)心に大きなストレスがかかっている
(4)体調不良(特に胃腸系)


それぞれ接し方・気をつける事をご紹介します。

味の好き嫌い

味の好き嫌いの場合は根比べです。
一度知ったおいしいものが欲しくて、こんな味の薄いのは嫌という意思表示をして餌を食べずにいます。
チワワの場合、室内で一緒に暮らしていますので人間と同じ食べ物を欲しがります。

ただ、餓死するまで我慢する子はいませんので、体調不良ではないかに注意しつつ2日はぐっとこらえてください。
水を飲んでいるかには要注意です。

食べないのがかわいそうだからと人間用の食べ物を決して与えないでください。
ねだれば人間用の食べ物がもらえると学習し、人間用の食べ物しか食べない子になります。

ただし、絶食3日目は病気の可能性が高く獣医の診察が必須です。

<緊急対応>
飼い主側の事情であまり様子を見てあげる余裕がない状況の時には、いつものフード(カリカリ)をお湯でふやかして与えるのが有効です。
消化も食いつきもよくなります。
お皿でなく手から与えると食べる事も。

それでもダメな場合は鳥肉(ささみ)やさつま芋を茹でて与えてみてください。
好き嫌いで食べずにいる場合には喜んで食べます。

オヤツのあげすぎ

家族でチワワを飼っている際に家族の誰がどれだけオヤツをあげたのかをお互い把握しておらず、オヤツをあげすぎていることがあります。
オヤツでお腹が一杯になっていたり、おいしいオヤツが多いので餌はいらなくなっていることがあります。
オヤツはご褒美のしつけに使うようにしてください。
ご褒美と言っても「ご飯の完食のご褒美」などは本末転倒です。

時間を決めて食べ残しはさっと下げる

いつでも食べられるから今はいいか〜となってしまっている可能性もあります。
食べ残しはさっと下げるようにしてください。
犬はいつでも食べられるものではないことを学習します。
食時には制限時間をきめることが有効です。

また、人間でも同じですが食欲があまりない時に皿に盛りすぎていると見ただけでお腹が一杯になることも。
少しずつ食べる分だけお皿に盛ってみるのも有効なことがあります。

<フードの酸化に注意!>
湿気の多い季節、フードが酸化している場合があります。
食あたりまでいかずとも匂いや味が悪くなっているのかも…?
食器も清潔に保ちましょう。

大きなストレスがかかっている

ストレスからの食欲不振も少なくありません。

・お迎え時のように環境が変わった時
・知らない人間がたくさん来た時とその後
・大好きな飼い主さんがしばらく可愛がってくれない時
・飼い主さんが不安がっている時

等、その子の性格によって負担がおおきくなった状況に起こります。
中でも注意したいのが、飼い主さんが不安がっているとき。

餌を食べないことを気にするあまり、その不安が犬に伝わってストレスになりますます食欲不振につながることは少なくありません。
食べないのは心配ですが、じーっと食事をするところを見続けたり、何度も何度もあの手この手で食べさせようとしないように気をつけてください。

体調不良

夏場の暑い時期や体調不良時に急に餌を食べなくなることがあります。
他には、誤飲の可能性も少なくありません。

(暑さの場合、エアコンの効き具合に関係なく食欲不振が起こります。)

他に悪い症状がなく、元気に遊んでいて、水は飲んでいる場合、1日程の絶食なら問題ありませんので心配しすぎないでください。
チワワが自分自身で体調を整えるために食事を控えている状況です。

<心配ならフードをふやかす>
カリカリフードならお湯でふやかすことで消化が良くなります。
食いつきがよくなる子も。

<様子見の期間>
2日続くようなら要注意。様子を見て病院へ。3日以降も続くようならすぐに病院に連れて行ってください。

食べてはいけないもの

<ネギ、タマネギ、ニラ>
ネギは厳禁で、タマネギ、ニラは要注意です。犬は食中毒(溶血性貧血/血尿)を起こすことがあり最悪死亡します。
ネギ、タマネギを加熱した汁を飲んでも中毒を起こすことがありますので注意。

ネギの場合はすぐに病院へ向かってください。時間との戦いです。
病院まで時間がかかる場合、激しく抵抗しない子であれば、舌の根元を刺激する事で吐かせることができることもあります。

タマネギ、ニラの場合は12時間ほど経過を観察し、少しでもおかしな様子があればすぐに病院へ。
タマネギはなんともないことも多いとはいいますが、最悪のケースになることもあります。

<チョコレート>
チョコレート(カフェイン)を大量に食べると中毒(痙攣、失神、呼吸困難等)になる場合があります。
人の目が届かないところでお菓子の袋を破って勝手に全部たべてしまった場合等に起こります。
チョコレートの味を覚えさせない、手の届くところにチョコレート製品を置かないことが大切です。

<キシリトール>
最近のガム(タブレット)にはキシリトールが含まれているものが増えています。
あまり知られていませんが、犬にとってキシリトールは毒薬です。
ほんの少量の接種でも肝不全を起こしてしまいますし、
血液の凝固異常も引き起こすため内蔵に深刻なダメージを負ってしまいます。
犬の近くでのキシリトール取り扱いには注意が必要です。

<ぶどう>
ぶどうも中毒を起こす可能性があります。
特に皮の部分に中毒物質が多く含まれていますので注意。

<鳥の骨>
裂けやすい鳥の骨は、ガジガジかじって飲み込んだ際に食道を傷つける事故が起こる場合があります。
チワワは茹でた鶏肉が大好きですが、骨のない部分を与えるようにしましょう。

<生の川魚>
生の川魚を食べると中毒(嘔吐、下痢、発熱、リンパ節腫)を起こす事があります。
チワワと一緒に川遊びする際には、チワワが岸辺に寄った弱った川魚に手を出さないように注意してください。

<その他 香辛料、酸味のきついものなど>
辛いもの、刺激物、消化の悪い物は与えないようにしてください。
みかん等の柑橘類も酸味が強いのであまり与えないでください。

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